NEW GENERATION, NEW WAVE
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ヌーヴェルヴァーグの旗手かつ反逆児,ゴダールの
人間としての素顔に迫るドキュメンタリー映画。
ENTERTAINMENT Sep 1, 2023
2022年9月に逝去した20世紀映画界における伝説的監督の素顔に迫るドキュメンタリー「ジャン=リュック・ゴダール 反逆の映画作家(シネアスト)」が、9月22日(金)より新宿シネマカリテ他にて全国公開される。
1930年パリ生まれのジャン=リュック・ゴダールは、1950年代末から60年代のフランス映画界で勃興した革新的な映画運動“ヌーヴェルヴァーグ(新しい波)”を先導し、常に独自のスタイルを開拓、探究しながら最前線を駆け抜けたシネマの巨人にして鬼才である。長編映画監督デビューとなった「勝手にしやがれ」(1959)でベルリン国際映画祭銀熊賞(最優秀監督賞)を受賞すると、「はなればなれに」(1964)、「気狂いピエロ」(1965)、「中国女」(1967)など、数々の傑作を手掛け、映画芸術における“ゴダール以前/以降”という分岐点的な存在になるなど、多くの功績を残した。
本作は、スイスの自宅で自ら尊厳死を選択したという衝撃の死から1年。今改めて振り返る20世紀映画界の伝説であり永遠の反逆児、ジャン=リュック・ゴダールの人生とは何かを探り、 フィルムの向こうに秘められたひとりの「人間」としての知られざる素顔に迫るドキュメンタリーである。
“ヌーヴェルヴァーグ”の旗手として、時代を熱狂させた「流行監督」としての1960年代。その華々しさに自ら背を向けるように突進していった68年の五月革命をターニングポイントとする政治の季節を経て、70年代の内省と再生。そして80年代に入ってからのキャリアの劇的な復活。同時代を生きた俳優や監督へのインタビューや当時の貴重な映像を交えながらゴダールの“映画=人生”を紐解き、革新的な功績を網羅的に紹介する。それは容易に捉え難い不世出の映画作家の全貌を整理するものであり、シネフィルのみならず初めてゴダール作品に触れる若い映画ファンにも入門編として最適なものといえよう。
9月22日(金)より新宿シネマカリテ、シネスイッチ銀座、ユーロスペース、アップリンク吉祥寺他、全国順次公開
監督:シリル・ルティ
出演:マーシャ・メリル、ティエリー・ジュス、アラン・ベルガラ、マリナ・ヴラディ、ロマン・グーピル、ダヴィッド・ファルー、ジュリー・デルピー、ダニエル・コーン=ベンディット、ジェラール・マルタン、ナタリー・バイ、ハンナ・シグラ、ドミニク・パイーニ
2022年|フランス|フランス語|105分|カラー・モノクロ|1.78 : 1|5.1ch
配給:ミモザフィルムズ
©10.7 productions/ARTE France/INA – 2022
mimosafilms.com/godard/