NEW GENERATION, NEW WAVE
ABOUT FEB, 2025
代表作「イコンズ」や,6メートルの大型作品を含む
約150点を紹介するキース・ヘリングの大規模展。
ART Dec 6, 2023
1980年代のニューヨークを起点に勃興したストリートアートムーブメントを代表するアーティスト、キース・ヘリングの展覧会「キース・ヘリング展 アートをストリートへ」が、12月9日(土)より森アーツセンターギャラリーにて開催される。
本展では、“ラディアント・ベイビー”や“バーキング・ドッグ”といったキース・ヘリングを象徴するアイコニックなモチーフをはじめ、活動初期のサブウェイ・ドローイングやトレードマークを用いた代表作「イコンズ」、彫刻、ポスター、6メートルの大型作品など約150点が集結。創作活動を始めた1980年代初頭から90年に逝去するまで、約10年に渡るアーティストとしてのキャリアを俯瞰できる、またとない機会となるはずだ。
ヘリングが駆け抜けた10年のストーリーに呼応する展示空間は、全6章+スペシャルトピックで構成。「Art in Transit 公共のアート」と題した第1章では、1981年に始めたニューヨークの地下鉄駅構内の空いた広告版に貼られた黒い紙に描く「サブウェイ・ドローイング」を中心に紹介。第2章「Life and Labyrinth 生と迷路」では、版画シリーズ「スリー・リトグラフス」に象徴される、混沌と希望に溢れるニューヨークという刺激的な都市で、生の喜びと死への恐怖を背負い、10年間という限られた時間に自らのエネルギーを注ぎ込んだ作品群が展示される。
第3章「Pop Art and Culture ポップアートとカルチャー」では、1984年に開催されたトニー・シャフラジ・ギャラリーでの個展ポスターや、1985年に上演された黒人のストリートダンスと社交ダンスの誕生300周年を記念したパフォーマンス「スウィート・サタデーナイト」の舞台セットなどを紹介。生前、ヘリングが毎週のように通った伝説的クラブ、パラダイス・ガレージやそこで耳にしたラリー・レヴァンのDJプレイなど、踊りと音楽に酔いしれるだけでなく、創作のアイデアが湧き出る神聖な場所であったナイトシーンや、様々な文化が混ざり合う時代の中でヘリングが生み出した作品を展観する。続く、第4章「Art Activism アート・アクティビズム」では、核放棄、反アパルトヘイト、HIV/エイズ予防啓蒙や、性的マイノリティのカミングアウトを祝福する「ナショナル・カミングアウト・デー」などの社会的なものから、企業やブランドのコラボレーション広告といった商業的なものまで、キャリアの中で数多く制作されたポスターを紹介。ポスターという媒介を通して、大衆にダイレクトにメッセージを伝えることでより良い社会へと変えようと奮闘した姿に迫る。
第5章「Art is for Everybody アートはみんなのために」と第6章「Present to Future 現在から未来へ」を挟み、スペシャルトピックとして企画されたのが「Keith Haring and Japan キース・ヘリングと日本」だ。ここでは、来日時に多摩市にあるパルテノン多摩で500人の子供たちと共同制作を行ったり、1988年に自らデザインしたグッズを販売するポップアップ東京をオープンさせるなど、日本に関わりの深い作家にちなんだ作品を観ることができる。
1990年にエイズによる合併症でわずか31歳でこの世を去ったキース・ヘリング。短い活動期間に遺されたユニークな作品と真摯なメッセージを、ぜひこの機会に体感してみてはいかがだろう。
会期:12月9日(土)~2024年2月25日(日)
会場:森アーツセンターギャラリー
東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー 52F
時間:10:00~19:00、金曜日、土曜日は20:00まで
年末年始(12月31日~1月3日)は11:00~18:00
*入場は閉館の30分前まで
休館日:会期中無料
観覧料:一般、大学生、専門学校生 ¥2,200/中高生 ¥1,700/小学生 ¥700
*事前予約制(日時指定券)を導入しています。
*未就学児無料。
*障がい者手帳(身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、愛の手帳、被爆者健康手帳)のご提示で、手帳保持者は1名まで当日料金の半額、介助者1名まで無料となります。
チケットカウンター(六本木ヒルズ森タワー3階)にお越しください(当日分のみ)
*展覧会の内容・会期等が変更になる場合がございます。最新情報は展覧会公式サイトをご確認ください。
*本展には性的な表現を含む作品が出品されます。
TEL:050-5541-8600(9:00~20:00/ハローダイヤル)
kh2023-25.exhibit.jp