｢グランド・ブダペスト・ホテル｣(2013)で、アカデミー賞4部門受賞、さらにゴールデン・グローブ賞作品賞を獲得したウェス・アンダーソン監督の最新作｢アステロイド・シティ｣が、9月1日(金)よりTOHOシネマズシャンテ、渋谷ホワイトシネクイント他にて全国公開される。

アメリカの先行公開では、3日間で1劇場あたり13.2万ドル(約1872万円)と、｢ラ・ラ・ランド｣(2016)以来の最高記録を樹立。拡大公開となった翌週も全米6位、1劇場あたりのアベレージではトップを記録するなど、興行成績だけ見ても大成功を収めている本作。

原案はアンダーソン監督と盟友ロマン・コッポラが共作し、監督、脚本をアンダーソンが単独で手掛けた。キャストには、主演を務めるジェイソン・シュワルツマンをはじめ、アンダーソン監督常連のエドワード・ノートンやティルダ・スウィントンらが出演。さらに、スカーレット・ヨハンソン、トム・ハンクス、マット・ディロン、マーゴット・ロビーら豪華キャストが名を連ねる。監督を支えるスタッフ陣には、｢グランド・ブダペスト・ホテル｣でアカデミー賞を受賞した音楽のアレクサンドル・デスプラと美術のアダム・ストックハウゼン、同賞にノミネートされた撮影のロバート・イェーマンといった超一流が再集結した。スペインのチンチョン郊外に実際に建てられた豪華なセットを含む壮大な風景美と、ポップな装飾やカラフルな色彩美が織り成すアンダーソン監督独特の世界観が繰り広げられる。

物語の舞台は1955年、アメリカ南西部に位置する砂漠に覆われた架空の街、アステロイド・シティ。ここは紀元前3007年9月23日に隕石が落下してできた巨大なクレーターが最大の観光名所だ。隕石が落ちた日、“アステロイド・デイ”を祝うため、ジュニア宇宙科学賞の栄誉に輝いた5人の天才的な子供たちとその家族が招待される。 それぞれの家族が異なる事情を抱え、様々な想いが交錯する中、“アステロイド・デイ”での授賞式の真っ最中に突如として宇宙人が到来し、人々は大混乱に陥る。街を封鎖され、軍は宇宙人出現の事実を隠蔽しようとする中、外部へ情報を伝えようと企てた子供たちが立ち上がる。果たしてアステロイド・シティと閉じ込められた人々の運命の行方は……。